火曜日, 12月 12, 2006

動物、人類、地球、惑星、素粒子

ここ数日で素粒子から動物、人類、地球、惑星に至るまで多くのニュースが出てきている。
6日の(asahi.com) の記事で、海洋や湖に住む鳥類と哺乳類、マッコウクジラからペンギンに至るまでの泳ぐ速さはそう変わらないという、研究結果が報告されている。動物の大きさの違いによる、数値に表れるような様々な性質、特質に関しては色んな話題があり、大抵は何乗かに比例したりという話だけれども、これは大きさに関わらず一定という話で珍しいと思う。
エボラ出欠熱によるゴリラの絶滅の危機に関するニュースではそれぞれの記事に多少の視点の違いがある。(NYT)の記事ではエボラ出欠熱だけではゴリラは滅亡には至るものではなく人間による密漁などの問題があるという見解を紹介している。(BBC)の記事ではこれまでの、人間のエボラへの感染は密漁での肉の流通が原因になっているとの見方を紹介している。他方、日本の記事では、「ゴリラやチンパンジーなどの霊長類が絶滅に向かうと、ウイルスは自らの生き残りをかけ、新たな宿主を求めることがある。その時、人類が新たな宿主になる可能性が高い。」という外務省の専門家の話を紹介している。この話だと、ゴリラなどが人間に対する防波堤のような役割を果たしているような印象を受けるが、現在既に、人間とゴリラとに平行してエボラが流行しているように見えるのだけれども、それでもこういうことが言えるのかどうか、ちょっと疑問に思った。
火星表面の溝が水流によって出来たとされる記事も多くのサイトが取上げている。この件では(B)だけが、水ではなく液体CO2による可能性を主張する科学者たちもいることをのべている。
(06/12/08)「素粒子:高密度下で質量が減少 宇宙誕生時、謎に迫る--理研・京大チーム確認」 (毎日) このニュースは(毎日) だけに見られた。素粒子に関する話題は日常からかけ離れていることと、理論の難解さで敬遠され勝ちであるけれども、この記事は質量の発生、獲得といった根本的な問題を扱っているだけに注目せざるを得ないと思う。実験の結果だけで理論の詳細は説明もされていないし、また分かりもしないけれども、こういう研究に関して思う、あるいは気になることはエネルギー保存の法則の問題である。宇宙誕生時のことはさておき、少なくとも現在でのエネルギー保存法則との関係はどうなのか、気になる。